2015年02月10日

菊花茶

今週から、季節の薬茶を「菊花茶」にしました。
陽気がだんだん上がりはじめて、先週あたりから「のぼせ」の症状が出ている
患者さんが増えています。
まだまだ寒いのですが、もういろいろな木の芽や花が芽吹き始めているように
陽気は増えてきています。外界の陽気につられて、体内の陽気も上がりやすくなって
のぼせの症状が出やすくなるようです。目が充血したり、首肩がこったり、頭が重かったり・・・
「木の芽時」に「変な人」が増えるのもこの道理ではないかと思うのです。
さて、このような状態を緩和するのに菊花が効くのであります。
あがった陽気を下げる作用や、目のはたらきを良くする作用(明目)もあります。
しかしながら、のぼせてはいてもまだまだ足は冷たいという人も多いので、
足浴をしながら菊花茶を飲む!今の季節のオススメです!


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2014年06月02日

緑赤豆茶!

ここ品川も、もう真夏か!と思うぐらいの暑さとなっています。
湿気もかなり出てきましたね。

患者さんも、足の重だるさを訴える方が多くなっています。
これは、身体の中の余分な水分、湿が原因です。
まだ梅雨入りしておらず、本格的な湿気はないものの、身体がまだ湿気に
慣れていないために、湿気に対するダメージを強く感じるのです。

こんな時には、湿気を取る作用のある飲料を飲むのがいい。
例年ならまだ6月初めは気温がそれほど高くないので
あまり体を冷やさない小豆(あずき)のお茶がいいのですが
最近は、気温もかなり高いので、今日は、身体を冷ます作用のある緑豆を加えて
赤小豆(セキショウズ)とも書くあずきと緑豆のハーフ&ハーフで
「緑赤豆茶」にしてみました!

もっと湿度が上がると、ぎっくり腰や寝違えが増えてくると思います。
湿は気の流れをとても阻害するのです。

本格湿気の季節に向けて、「緑赤豆茶」を!

そして、湿気取りの鍼灸治療をどうぞ!

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2013年07月19日

夏バテにドジョウ!

どじょうは、五味が甘、五性が平、帰経が脾。そして補中気、祛湿邪の効能があります。
五味の甘のものには、足りないものを補うという性質があります。
五性とは、冷やすか温めるかの性質のことですが、ドジョウはどちらでもない平性です。
帰経とは、どの臓腑によく働くかという性質で、脾に働きます。
脾は、水の代謝や、消化、そして免疫にも関わっています。
そして効能の内、補中気とは、中気とは脾の気のことでで、補中気とは、この脾の機能を高めるという
はたらきです。
ガン患者に免疫力を上げるためによく処方される「補中益気湯」の補中益気も同じ意味です。
そして祛湿邪とは、身体の中の余分な水分を出すというはたらきのことです。

夏バテの、主な原因は暑さと湿気。そして中盤以降は、エネルギーとしての気も不足してきます。
不足したエネルギーである気を補いながら、余分に溜まった水を出す働きのあるドジョウは
夏バテに最適なのです。

夏には、ドジョウを食べませう!



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2013年03月08日

今日から菊花茶

アキュサリュート高輪で患者さんにお出ししています季節の薬茶。
今日から菊花茶にいたします。
春の陽気でのぼせやイライラを訴える患者さんが増えてきました。
かくゆう私自身も、のぼせ気味。暖かくなってきたのに、患者さんは薄着になられる
ので治療院の中では暖房が必要です。ぽわーと頭がしてきます。
こんな時には菊花茶がいいです。のぼせた頭をスッキリさせてくれます。
少々苦味がありますが、この苦みがイイ!口の中も、頭もスッキリ!

花粉症の人は、菊花を少し煎じて、その液で目を洗うとよろしいです。
おめめもスッキリ!
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2011年07月04日

ハスの葉茶

いや、ムシムシしますねえ!高輪も、東京も、夏真っ盛り!
暑さももちろんですが、やはり湿気ですね、問題は。
湿気が無ければ、少々気温が高くても快適なのですが。

さて、今のアキュサリュートの薬茶は、ハスの葉茶。
ハスの葉は「蓮葉(レンヨウ)」または「荷葉(カヨウ)」と呼ばれ
漢方薬として使われています。
薬効は「清暑利湿」。まさに、暑さを清め、余分な湿気をとるという作用です。
今の季節にピッタリです。
また、脂質も分解する作用があるともいわれていますので、
脂太り、水太り、いずれの人のダイエットにも効果があります。たぶん。
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2011年07月01日

冬瓜の威力!

蒸し暑い日が続きますね。日差しも強いですね。品川駅高輪口からの道すがら、
なるべく涼しい道を選んで、治療院に来ています。

さて、医道の日本WEBサイトに毎月連載している「今月の薬膳」の主役は
「冬瓜」http://www.idononippon.com/information/yakuzen/

冬の字が入っているので、冬の野菜かと思いきや、冬まで持つからこの名がある
とか。今が旬の、れっきとした夏野菜です。皮が頑丈だから、確かに、長く持ち
そうですね。
体を冷まし、余分な水分を外に出す作用があります。まさに夏にうってつけ!

さらにさらに、美容にいいのです。昔から、お肌の手入れに使われて来た様な
のです。宮廷で使われたとする美容クリームやパックのレシピが残っています。

そこで、私もやってみました。きゅうりパックのように、身の部分を薄く切って
顔に貼り付けるのもいいのですが、狙い目は、捨てるはずの種!

冬瓜の種は、冬瓜子(とうがし)と言って漢方薬として使われます。薬効はやはり
体を冷まし、余分な水分を外に出すと言うもの。
プラス、外用しても美肌効果があるのです。

種を包む組織も一緒に、ミキサーにかけるなり、すり鉢でするなりして、細かくします。
すり鉢でする場合、種をつぶすか、包丁で細かく切ってからするとうまくいくようです。

で、気になる部分に、薄く塗って、30分ぐらい放置した後、水で洗い流します。
しっとりスベスベ、いい感じです。お試しあれ!

人によっては、かぶれる場合もあるかもしれませんよ。よくよく注意して、肘の内側とか
顔の目立たぬ部分で少し試してからがいいかもしれません。

冬瓜を使って、中と外から、ダブルで綺麗になりましょう!





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2011年04月08日

やっぱり春は菊花かな?

ようやく、春らしくなってきましたね。この分だと、初夏無くいきなり
真夏になりそうな予感もします。

陽気が上がっていますので、のぼせの症状に悩む人も、多くなっているのではと
思います。寒くなくはなっていますが、足を冷やさないようにした方がいいです。
足はちゃんと温めながら、頭は冷ます。

今は菊花がいいでしょう。肝陽が昇ったのをおろす作用があります。
食べ物では、苦い味のものがいいです。

菊花を煎じた液で、目を洗うと、目がスッキリ!花粉症で痒い目にもいいですよ!

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2011年03月03日

雛祭り

今日は3月3日。雛祭りです。
やっぱ今日は、桃の花のお茶でしょうね。

雛祭りの時期の料理、ハマグリのお吸い物や菜の花のおひたしの
薬効などは、「医道の日本」今月の薬膳に出ています。
http://www.idononippon.com/information/yakuzen/

さて、今日はまだ寒いですが、もう少し温かくなってきて
頭がボーっとしてきたら、菊花茶がいいですね。
杭菊花に枸杞の実を少し入れて、杞菊茶にするといいです。

のぼせ易い人、目が赤くなる人にいいです。

また、菊花を煎じた汁で目を洗うと、目がすっきりします。
花粉症で目が痒い人もお試しあれ!
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2011年03月01日

春の養生

3月になりました。早いものですね、月日の経つのは。
気温の上がり下がりが激しくて、温度調節も大変です。

さて、まだまだ寒いですが、草木はすでに芽吹いています。
春の陽気はすでに上がって来ているのです。

冷えがあって、冬の間、生姜や唐辛子、ニラ、ニンニクなど
体を温めるものを積極的にとってきた人は、そろそろ
切り替えをしなくてはなりません。

まずは、積極的にとってきた温性のものを徐々に減らして
行きましょう。

そして、積極的にとったほうがいいものは・・・次回に!


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アキュサリュート高輪玄関前にある紅梅


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2011年02月17日

2月17日は元宵節

元宵節(ユエン・シャオ・ジエ)とは、旧暦の1月15日。春節(旧正月)からの初めての満月の日です。日本でも小正月と呼ばれ、ここまでがいわゆるお正月。

中華圏では、湯円(タン・ユエン)と呼ばれる、もち米の粉で作った団子を食べる風習があります。
円い団子の中に砂糖、胡桃、ゴマ、小豆餡、氷砂糖などの具が入っています。月見団子のような意味合いですね。日本の小正月には、朝に小豆粥を食べる風習もあるとか。

2月17日木曜日には、湯円をお出しします。一緒に元宵節をお祝いしましょう。
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2011年02月12日

やっぱり紅花!

現在、多くお出ししている茶は、紅花茶です。
私が飲んで、大変体の調子がいいので
続けてお出ししています。

紅花は温性で、血液の流れを浴する作用があります。
そもそも温性のものは熱がりのタイプには向かないのですが
紅花は、熱をこもらせることがないので、量を加減すれば
熱がりタイプの人にも大丈夫。

脳や心臓の血管の流れを良くしてくれているのではないかと
思います。
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2011年01月08日

桃花茶

松の内も明けて、
今日からは、「桃花茶」をお出ししています。
桃仁(トウニン)は漢方薬としても血の流れを良くする
生薬としてよく使われています。

花にも、桃仁ほどではないですが、血流を浴する作用、活血作用
があります。

味は、桜茶のような感じ?
なかなか女性に人気です。

八宝茶もまだ材料がありますので、ご希望があれば遠慮なく!
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2011年01月04日

八宝茶

新年明けましておめでとうございます!晴れ
本年もよろしくお願いいたします。

さて、1月は4日から診療開始いたしました。今日から仕事始めのところも多いでしょうかね。
今朝、品川駅の出勤の様子からは、普段よりも少なめでした。
5日から或は7日からの所もあるのでしょうか。

新年の薬茶ですが、八宝茶をお出ししています。
中国では、八種類の材料の入ったお茶が出され、八宝茶と呼ばれています。
内容は、決まったものがあるわけではありません。
棗や竜眼、枸杞子などが定番です。

アキュサリュートの八宝茶は、
棗、銀耳、干葡萄、陳皮、サンザシ、百合、杏仁、干蝦の八種類。
各々の材料の薬効は、次の通り。

棗:気血を補う
銀耳:潤いを補う
干葡萄;血を補う
陳皮:気の流れを良くする
サンザシ:血の流れを良くする
百合:潤いを補う
杏仁:喉に良い
干蝦:身体を温める

乾燥して寒い今の気候に合わせて見ました。
干蝦は、赤色が正月っぽく、めでたいかなと。

気分で、内容は変わるかも。P1030461.JPG









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2010年12月03日

ざくろ

ある商店街の八百屋さんの店先で、真っ赤な石榴(ざくろ)を買いました。
とても綺麗な色で、思わず目が留まってしまいました。

よく油絵の静物画の題材になってますよね。私にも絵の才能があれば描きたい
ところなのですが。

エストロゲンが含まれているということで、石榴が話題になったこともありますが
中医学的には石榴の実は、中薬大辞典によれば

味:甘酸渋 性:温 効能:生津止渇、殺虫となっています。

身体を温める作用があり、のどを潤す作用がある。殺虫とは、腸内の寄生虫を
駆除する作用です。

また、果皮は石榴皮と言って漢方薬として用いられています。
下痢止めや虫下し(駆虫薬)、止血薬として使われています。
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2010年11月27日

生姜の力

今の季節、薬茶は、棗茶(なつめちや)をお出ししています。時に肉桂(シナモン)、時に生姜を加えています。棗には、気血を補う作用があるといわれていまして、いわゆる元気をつけるのにいい食材です。漢方処方にも良く使われます。免疫力を挙げるとして、花粉症にも効果があるという報道もあります。

これに肉桂や生姜を加えると身体を温める効果が加わって、秋冬の飲料としては最適です。
生姜はショウキョウという漢方薬としても良く使われてきました。ゾクゾクする風の初期に、汗を出させて、カゼの邪気を外に追い出す作用があるとされてきました。一方、乾燥させた生姜は乾姜(カンキョウ)と名前の違う漢方薬として使われてきて、こちらは、身体の中に冷えがある場合に、使われてきました。

経験的にこうした使い分けがされてきたのですが、現代医学的にもこの使い分けが妥当だとわかっています。
生の生姜にはジンゲロールという成分が含まれていて、これには免疫を上げる作用があります。また、このジンゲロールに熱が加わったり、時間が経過すると、ショウガオールという成分に変化します。こちらには、血管を拡張させて、身体の深部を温める作用が強いというのです。

昔の人はこうしたことを経験から導き出したのでしょうね。
伝統の知恵をもっと活かして、健康でいたいものです。
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2010年11月02日

11月の薬茶

いやー寒くなってきましたね。いきなり冬が来てしまいました。
まだ体が冬の準備をしきれていませんね。
まだまだ寒さはたいしたこと無くても、体はまだ夏の余韻を引きずってますので
真冬よりも寒さのダメージは大きいですよ。
しっかり、暖かい服を着ましょうね。
そして、生姜やシナモンなど体を温めてくれる食べ物が力を貸してくれます。
アキュサリュートの薬茶は、
「大棗肉桂茶」
気血を補うナツメと体を温めてくれるシナモンを使ったお茶です。
夏に失ったエネルギーを補って、体を温めようというお茶。
ホッとするお茶ですよー!
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2010年09月28日

最近の薬茶

アキュサリュート高輪では、季節のお茶を患者さんにお出ししています。いつまでも、夏日が続いていましたので、暑さや湿気対策のお茶をお出ししてましたが、ここ数日、暑くはなくなりましたね。
品川駅からの道のりも、さわやかな感じです。

少し肌寒い感じですが、乾燥もひどくないので、今は、季節のお茶と言うより、別の観点からお茶を選んでいます。

マイカイ花茶は、ストレス発散や、気の流れ、血の流れを改善してくれるお茶です。マイカイ花は、バラ科の植物で、ハマナスの仲間。そのつぼみを使います。とても香りがいいので、癒されます。
そのままマイカイ花だけでもいいのですが、紅茶とブレンドしてもいいです。ちょっと贅沢に、お風呂に浮かべてもいいですね。
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2010年09月27日

棗茶

今日お出ししているお茶は、棗(なつめ)茶です。棗は大棗(たいそう)とも呼ばれて、クロウメドキ科のナツメの果実です。親指大で生のものは、ちいさい甘いりんごのようです。ラグビーボール状で、茶道具の棗は、形が似ていることから名づけられたそうです。

薬効は気血を補う。中国では妊娠すると、血を補うために、棗をたくさん食べるそう。
薬の強い薬性を柔ら上げる働きもあるので、結構多くの処方に使われます。

夏の終わりに、夏に汗とともに失った「気」を補うのにいいですね。

写真は、乾燥させた丸のままのものと、刻んだものです。お茶として使うなら刻みの方が、出やすいです。
丸のままのものは、水で戻した後、種を取り去り、砂糖か蜂蜜と煮て、ジャムにするといいですね。少しシナモンを入れると香りがいいですよ。
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2010年07月30日

緑豆2

緑豆は、中国ではもちろんのこと、東南アジアではよく食べられる食材です。とくに暑い時期には、よく食されます。
どういうう科学的な仕組みかわかりませんが、体の熱をとってくれるといいます。中医学では「清熱」という効能です。
多めの水で煎じて、煎じ汁を、お茶代わりに飲むといいですね。
もちろん、豆も食べることができます。
夏の飲料、食物としてもう少し普及してほしい食材です。
アキュサリュート高輪でも、この夏大量に仕入れました。
ミャンマー産です。割ってあるので、煮出しやすくて便利!
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2010年07月17日

そろそろ夏本番!

梅雨も明けそうで、そろそろもう本番の感じになってきましたね。
ジリジリ太陽の光がまぶしく熱い。
湿よりも暑が中心になる季節です。体にこもった熱を取ることが一番大事。もちろん引き続き湿もありますから、体の余分な水の対処も考えなくてはなりません。

そこで、これからの季節は、「緑豆」がお勧めです。
体の余分な熱を取り、利尿作用もありますから、余分な水も出してくれます。

なんと毒消しの作用も古くから言われています。
砒素や鉛などの鉱物中毒、農薬中毒の毒消しに使われていたようです。
チャングムの第1話、チャングムのお母さんが、毒(トリカブト)を飲まされたとき、毒消しとして使ったのがこの緑豆です。
デトックス効果もあるといううことですね。

posted by 院長 at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬茶・薬膳