2011年02月06日

五十肩新記録

なんの新記録かといいますと、五十肩の治癒までの治療回数。
痛みで45度ぐらいしか挙がらなかった肩が5回の治療でほぼ完治しました。
1週間に2回以上の頻度でしたから2週間ほどの期間でした。

五十肩の治療に鍼灸治療は、非常に優れていると思います。
何例も治療経験があります。
五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節に疼痛があり、動きに制限があって、
原因のはっきりしないものに対して言われるものです。
いつの間にか発症し、またいつの間にか治ってしまうことが多いですが
その治るまでの期間は1年以上かかる場合があるようです。

今回の患者さんは、病院で診察を受けてはいませんから
肩関節周囲炎だと断定はできませんが、何の原因もなく急に右肩に痛みが
発症し、肩が挙げられなくなったという症状でした。

今回幸いだったのは、痛みが出た翌日に治療に来ていただいたこと。
こんなに早い時期に、五十肩様の治療を始めたのは、初めての経験でした。
いつもは、病院に通い、なかなか治らないので、鍼治療に来たという場合でした。
発症から2ヶ月以上は経っていて、すでに肩関節が、固まってしまっている状態です。

経験的な感想ですが、肩関節に痛みが出て、関節を動かさないと、一週間ぐらいで
関節が固まってしまうのではないかと思います。
いったん固まってしまうと、それを解きほぐすのに、大変な時間が必要になります。

初期に炎症期と呼ばれる痛みの強い時期があります。この痛みによって肩を動かせなくなります。
しかし、この時期の痛みに対して鍼治療が非常に有効なのです。
西洋医学では、炎症期には、肩を動かさないようにと指導されることが多いようですが
私は、なるべく動かした方が、治りは早いのではないかと感じています。
しかし、実際は痛くて動かせない。そこを鍼で、痛みをとって、動かして行く。

肩が痛くなったらまず鍼灸治療を選んで欲しいと思います。
今回の、患者さんや、その奥様は、以前にも当院で鍼治療を受けたことがあって
奥様から、鍼治療に行くよう勧められたそうです。

まず、鍼灸治療を受けてみて、それで治らないようなら病院で診察を受ける。
という流れになって欲しいと思います。
痛くなってから1週間以内の鍼治療!五十肩を早く治す為の鍵です。
posted by 院長 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/43272461
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック