アキュサリュート高輪では、治療後に季節の薬茶をお出ししています。今日は、赤小豆(セキショウズ)茶にしてみました。赤小豆(セキショウズ)とは、なんのことはない、アズキのことです。食品ではありますが、薬効が高く、薬として漢方処方にも用いられてきました。古医学書『傷寒論』には「麻黄連車召赤小豆湯」という処方が記載されています。
さて、なぜ今、アズキなのかと言いますと、その利水(身体の余分な水分を出す)の作用を期待してのことなのです。梅雨入りはまだですが、徐々に湿度が上がってきました。この徐々に上がってきたという状況が身体には大変負担になります。秋から冬にかけて乾燥気味の環境で、保湿を一生懸命にやっていた身体の各機能がまだ、乾燥モードに移行できていない状況です。季節の変わり目に不調になるのはこの為。汗で余分な水分を出す、尿で余分な水分を出すという力を早く強めないといけません。そこで、その力がつくまで、利水作用のある食物に助けてもらおうというわけです。
もう少し暑くなってきたら、今度は、緑豆を使います。しかし今は、赤小豆の方がいいと思います。緑豆の性は涼で、身体を冷ます作用がありますが、赤小豆は、性は平で、冷ます作用はそれほど強くはありません。現在はまだ、暑さはそれほどではありませんから赤小豆を使うのです。
2015年05月30日
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